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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

不動技研工業

代表取締役会長

濵本 浩邦

不動技研工業濵本 浩邦

所在地 長崎市飽の浦町5-3

電話 (095)861-1638

不動技研工業

代表取締役会長

濵本 浩邦

グループ成長へ市場拡大

 昨年は「成長し続けるために」をテーマに据え、全部署の努力と奮闘で予想以上の結果が出ました。創業者の父から受け継ぐ「人が基本」は当社の強み。厳しさの中にもお互いを思いやる、温かみのある職場環境から、伸び伸びとした発想が生まれ、チャレンジ精神や創造性あふれるビジネスアイデアが育つと考えています。
 2025年のキャッチコピーは「何をすべきかを考えよう~今年も成長するために~」。事業の二本柱は、発電用プラント機器を中心とした産業機械の設計とアフターサービスと自動車の電子・電装品の開発支援や車載部品のソフトウェア開発です。今春には、市場拡大や社員教育などのため、神奈川エリアに新しい拠点を構えます。
 社員の配属を見直すなど、事業の「選択と集中」も推進。風車関連事業は比較的新しい市場で、業務拡大が期待できる分野の一つです。今年2月、東京で開催される国際風力発電展「WIND EXPO」に4度目の出展を予定。風力発電装置の羽根の損傷を音響データで検出し、遠隔地にいる管理者にアラームで異常を知らせる新製品の発表を計画しています。従来は、検査員の聴力頼りでしたが、安定的な検査ができる上、洋上などアクセスが困難な場所にある発電装置にも適応可能になります。
 不動技研グループは、不動技研工業、PAL構造、シアスタ、不動技研ホールディングスで構成。4社のシナジー効果と総合力で、顧客の業績変動に対応できる収益体質の確立を目指します。グループとして掲げている30年の売上目標100億円達成に向けて、また一歩近づく年になりそうです。