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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

ひぐちグループ

代表取締役社長

樋口 益次郎

所在地 西彼杵郡時津町左底郷1650-4

電話 (095)801-3366

ひぐちグループ

代表取締役社長

樋口 益次郎

サービス面でヒューマニティ追求

 ひぐちグループは今年10月25日で創業75周年。もやし製造から事業を拡大し、現在は「大衆割烹樋口」「ジョイフル」などの飲食、「ホテルH2長崎」のホテル、「まるみつ」のパチンコ、「遊ING」などのエンターテインメント、林業という五つの柱で展開し、スタッフは約1500人に上ります。
 時代は変化し、過去の成功パターンは通用しなくなってきています。それでもお客さまに支持されるお店、社会に必要とされる会社であればつぶれることはありません。各事業を取り巻く環境は異なっても、共通して問われるのはパーパス(存在意義)です。例えば飲食なら単におなかを満たすものなのか、コミュニケーションの場なのか、そもそも外食はなぜ必要なのかを考えることが大切です。
 今年10月まで1年間のグループテーマに「ONE MORE」を掲げました。一人一人がこれまでの慣例や部署の垣根から「もう一歩」踏み出し、新しい時代を切り拓いてほしい。お客さまにしっかりと向き合い、私たちのビジネスが社会に提供している価値を整理したうえで、どんな方向にも進んでいけるように土台を築いていきます。
 AI化や機械化が進んでいますが、本来人間が得意とする仕事とは何でしょうか。全てのスタッフがその点を理解し、お客様に価値を届けるための圧倒的なスキルを身につけてほしいと願っています。
 ひぐちグループには、仕事でもボランティアでも積極的に楽しんで取り組むノリのある人が多いです。良いノリはパワーを生みます。「ひぐちらしさ」でもあるヒューマニティ(人間味)をサービス面において追求していきます。