長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

日本ベネックス

代表取締役社長

小林 洋平

所在地 諫早市津久葉町99-48

電話 (0957)26-5111

日本ベネックス

代表取締役社長

小林 洋平

知名度向上でさらなる飛躍を

 企業間取引がメインの会社なので、ふつうに生活されている方には名前を知られるきっかけのない業種です。ここ数年、テレビCMや公共施設のネーミングライツ(命名権)契約などで会社の知名度を向上させることに意識的に取り組んできました。秋に開業した長崎スタジアムシティにも「日本ベネックスストリート」と銘打ったエリアがあります。
 知名度の向上に力を入れている一番の理由は採用活動です。若く優秀な人材と一緒に「ユニークな会社」「わくわくできる会社」を作っていきたいと思います。春には新卒の仲間を5人迎えます。
 製造事業と環境エネルギー事業が会社の2本柱です。次の成長への種まきも進めてきました。一昨年定めたパーパス「いい仕事を、しつづける。」は従業員の合言葉になりつつあります。この会社で働く一人一人が、新しいことに挑戦していく―その土台づくりが徐々にできてきました。
 環境エネルギー事業では、交渉中の案件も含めて自社発電所100メガワットという数字が視界に入ってきました。製造事業でも、精密板金加工技術を生かしてデザイン性の高い新製品の開発・製造に取り組んでいます。
 予測の難しい時代は続きますが、ホームランを狙って突拍子もないことに手を出すのでなく、足元に抱えている課題や案件に丁寧に取り組んでいくことが大事かな、と思います。そうすれば必ず花は開く。製造業では、自動化が難しくてヒトの手が欠かせない、ある意味〝めんどくさい〟分野が差別化要因になっていきます。まだまだそこに「勝ち筋」は潜んでいます。