ピースサイト 2020年ピースサイト関連企画 2020/08/06 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・7完 【感謝】他人を思いやる心を 毎年、春から夏にかけて特に忙しい。だが、今年はコロナ禍でゆっくりせざるを得ない。「ガイドで歩かないから足が遅くなって大変」。三田村静子(78)は冗談めいた口調で嘆いた。 長崎市内に夫嘉夫(74)と2人で暮らす。かつて […] 2020/08/05 被爆・戦後75年 声に願い込め 朗読・永遠の会(2) 【表現】思い伝える“継承者” 「このままの表現だとつながらない。どうする?」「原爆は一瞬の出来事ではなく、長く被爆者を苦しめていることを伝えたいね」-。長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の一室。朗読会に向けた永遠の会のリハーサルは、壮絶な被爆 […] 2020/08/05 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・6 【息子】誇り 母しかできない 紙芝居の語り部として活動する三田村静子(78)は、世界中で被爆体験を伝える非政府組織(NGO)ピースボートの「証言の航海」に2度参加。ギリシャやベトナムなどで語ってきた。日本語は分からないはずなのに、目の前には涙を浮か […] 2020/08/04 被爆・戦後75年 声に願い込め 朗読・永遠の会(1) 【対面】子どもの感想 支えに 「長さは私の身長の倍くらい。直径は手を広げたサイズでしょうか」-。7月上旬、諫早市多良見町の市立琴海中。大塚久子(62)が身ぶり手ぶりで生徒に語りかけた。スライドを使って説明したのは、長崎に投下されたプルトニウム型原爆 […] 2020/08/04 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・5 【叫び】この世に存在した証し 3年ほど前、三田村静子(78)の元に1通の手紙が届いた。差出人は以前、修学旅行の引率で長崎に来た県外の女性教諭だった。 精神的な病を抱え、自殺未遂を図ってしまったという女性。手紙にはこうつづられていた。 「最後の最 […] 2020/08/03 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・4 【言葉】命の重み 懸命に紡ぐ 被爆50年の1995年。三田村静子(78)にとって、被爆者としての生き方を決定付ける年となる。 その年、加入する生協の活動として、特攻隊をテーマにした平和劇をすることになった。勉強のため、鹿児島県の知覧特攻平和会館を […] 2020/08/02 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・3 【過去】不安 打ち明けられず 「人に優しくする人になりたい」。小学生のころは体が弱く、看護師にたくさん世話になった。三田村静子(78)は、自身のそんな経験からナイチンゲールに憧れを抱き、看護の道を選んだ。 充実した日々を送っていた27歳の時、運命 […] 2020/08/01 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・2 【影響】神も仏も いないのか がんに侵され、10年前、39歳の若さで逝った娘は生前、被爆した母親の遺伝的影響を心配し、職場の同僚に不安を漏らしていた。三田村静子(78)は娘の死後、その事実を知り、胸が締め付けられた。 「優しい子だから私には言わな […] 2020/07/31 被爆・戦後75年 静子の紙芝居 思い託されて・1 【病魔】娘の最期 間に合わず 6月19日、朝から断続的に雨が降り続いている。10年前も同じだった。「あの日、美和の涙雨だねって、夫と話してました」。かけがえのない存在だった娘はがんに侵され、39歳の若さで逝った。「10年たてば気持ちは変わるかなと思 […] 2020/07/29 被爆・戦後75年 記憶をつなぐ 戦争・被爆資料編・5完 【活用】意義ある研究続ける 今月21日、長崎市坂本1丁目の長崎大原爆後障害医療研究所(原研)の一室。技術職員の荒木夕子(49)が被爆者の腎臓や骨髄、頭皮などさまざまなスライド標本のデータベース化作業を進めていた。「ほこりが付いていると、そこにピン […] 前のページへ<12345次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ