ピースサイト 2007年ピースサイト関連企画 2007/08/31 硫黄島からの生還 =長崎・最後の証言者= <番外編> 下 再 会 両足失った夫に胸詰まる 林田一葉(90)は本紙連載を読み進めるうち確信した。「やっぱりあの田川さんだ」。最後の証言者となった深堀(旧姓・田川)正一郎(88)は、米軍の捕虜になって一葉の夫の毅=一九八三年に六十九歳で死去=と出会った。長崎に戻って […] 2007/08/30 硫黄島からの生還 =長崎・最後の証言者= <番外編> 中 家 族 偏見と貧しさ耐えた戦後 「硫黄島の戦死者の名簿はどこで見られますか」。紙面に名簿の写真が載った十七日、諫早市の祐野幸代(62)から本紙に電話があった。父「中野浮與」の名前があるかを知りたいという。 連載で取り上げた深堀(旧姓・田川)正一郎(88 […] 2007/08/29 硫黄島からの生還 =長崎・最後の証言者= <番外編> 上 記 憶 「丸ぼうろ」に兄の優しさ 太平洋戦争の激戦地・硫黄島の戦いを経験した深堀(旧姓・田川)正一郎さん(88)の証言を基にした本紙企画「硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者」(八月十一日から九回連載)に、戦死者の遺族から反響があった。ハリウッド映画で注 […] 2007/08/20 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 9(完) 帰 国 朝焼けの富士に涙あふれる 「一日でも長く硫黄島を守り、本土への攻撃を遅らせたかった。みんなそう思って戦い、死んでいった」。硫黄島から生還した深堀(旧姓・田川)正一郎(88)は、取材の最後にそう語った。 深堀は重い糖尿病でやせ細り、歩くのがつらい。 […] 2007/08/19 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 8 決 別 死を覚悟最後の手紙 「よし、俺(おれ)がいいことしてやるよ。さもなきゃお前(まえ)の手紙は絶対に検閲を通らないからな」 「おい、ちょっ、何やってんだよ」 西郷が家族に出す手紙を受け付けた兵士がペンで手を入れていく。 「『花子へ。我々(われわ […] 2007/08/18 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 7 原 爆 長崎投下ハワイで知る 硫黄島に新たに配属された兵士が壕(ごう)の中に入ってきた。一人の日本兵が尋ねる。 「おまえ、出身はどこだ」 「神奈川であります」 尋ねた日本兵がそばの兵士に話を向ける。 「おい、おまえも神奈川だろ」 「おう、そうだよ」 […] 2007/08/17 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 6 捕 虜 家族を思い偽名を使う 「海岸に連れて行くか」 「冗談だろ。敵の標的になる」 投降した二人の日本兵の見張りを命じられた二人の米兵が、たばこをくわえながらやりとりしている。 「いい考えがある」 米兵はそう言うと、無表情に二人を射殺した。(映画「硫 […] 2007/08/16 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 5 食 料 「銀めし」食べたことも 「また雑草汁かよ」 西郷が手元のカップを見ながら苦虫をかみつぶしたような表情で話す。 「栗林閣下殿は持久戦に備え食料を倹約しているらしい」。同僚が言う。 「やつらが仕掛けて来る前に俺(おれ)たち死んじまうかもな。今の俺た […] 2007/08/15 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 4 戦 闘 弾丸が右太ももを貫通 「閣下、これが」 副官が栗林忠道中将に一枚の紙を差し出す。 「読んでくれ」 「大本営からです。戦局ここに至りては友軍を硫黄島に派遣すること困難を極まれり。小笠原兵団は最後まで敢闘し、悠久の大義に行くべし」 (映画「硫黄島 […] 2007/08/14 硫黄島からの生還 長崎・最後の証言者 3 “兄 弟” 艦砲射撃で部下を失う 米軍が上陸を開始する一九四五年二月十九日、バケツにたまった便を捨ててくるよう命じられた西郷は、摺鉢山の壕(ごう)を出て驚がくする。沖には無数の米艦船が浮かび、島に艦砲射撃を浴びせてくる。ヒュウウウ、ドーン。目の前に着弾し […] 123次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ