ピースサイト 2004年ピースサイト関連企画 2004/07/31 63年目の検証 =原爆戦災誌改訂へ= 5 宿命 肉親、級友への鎮魂 「手伝ってもらえないか…」。三月末、荒木正人からかかった一本の電話。丸田和男は迷いなく引き受け、自らに言い聞かせた。「生き残った者の宿命。重責だが、お前がやらなければ誰がやる」 被爆者の高齢化が進む中、「長崎原爆戦災誌」 […] 2004/07/30 62年目の検証 =原爆戦災誌改訂へ= 4 宣伝単(下) 米軍報告書に記述 一九九三年九月、原爆に関する米国の資料が日本語に翻訳され、一冊の本になった。「米軍資料 原爆投下報告書 パンプキンと広島・長崎」(東方出版)。原爆投下の計画から実行に至る過程を記録した全二百五十八ページの中に、「心理作戦 […] 2004/07/29 61年目の検証 =原爆戦災誌改訂へ= 3 宣伝単(上) 日時“論争”に終止符を 今回の「長崎原爆戦災誌」の改訂で、荒木正人は一つの“論争”に終止符を打とうと考えている。 「即刻都市より退避せよ 日本国民に告ぐ!」 太平洋戦争の末期、米軍機は日本各地で、爆撃を予告したり、降伏を呼び掛ける「宣伝単(ビラ […] 2004/07/28 60年目の検証 =原爆戦災誌改訂へ= 2 退避勧告 本当に連絡あったの 「B―29少数機、長崎方面に侵入しつつあり、全員退避せよ」 防衛庁防衛研修所(現・防衛研究所)が、一九六六年から十五年間かけて編さんした「戦史叢書」。全百二巻からなる太平洋戦争の膨大な記録の中の長崎原爆に関する記述だ。 […] 2004/07/27 59年目の検証 =原爆戦災誌改訂へ= 1 ライフワーク 83歳 人生の手記そのもの 原爆被害の実態を膨大な資料や証言で記録した「長崎原爆戦災誌」(長崎市編さん、全五巻)の改訂作業が始まった。第一巻の発行から二十七年。被爆体験の風化が時間の経過とともに深刻化していく一方、新たに判明した歴史の事実もある。改 […] 2004/07/25 消えた“証人” =長崎の被爆遺構= 5(完) 想像力 告発する力に希望託す 日本の反核運動をリードしてきた被団協代表委員の山口仙二さん(73)は、二十年来務めた長崎市原子爆弾被災資料協議会の委員を辞めた。同協議会は、原爆関連資料保存の“目付け役”的存在でもある。 委員として最後に出席した五月末の […] 2004/07/24 消えた“証人” =長崎の被爆遺構= 4 禍根 防空壕の説得力台無し 「わぁ、シェルターみたい」「防空壕(ごう)の中に電気がついていたの?」 爆心地から北に約七百メートル、うっそうと茂った巨木の下にある山里国民学校防空壕跡(長崎市橋口町)。市の被爆建造物の取扱基準では、被爆の痕跡を色濃く残 […] 2004/07/23 消えた“証人” =長崎の被爆遺構= 3 都市計画の波 場当たり的な保存行政 長崎市出島町。十九世紀初めの「出島」を再現する国史跡「出島和蘭商館跡」の復元整備事業は、第二期事業に差し掛かっている。第一期で建築された建物五棟は完成、南側の石垣の復元などが着々と進む。 洋館風の赤い三角屋根が印象的だっ […] 2004/07/22 消えた“証人” =長崎の被爆遺構= 2 せめぎ合い 民間の所有、保存に限界 「原爆とのかかわりを新聞報道で知るまで、建物の価値に思い至らなかった。事情があり、やむを得なかった」 爆心地から南へ二・一キロ、浦上川の河口近くにあった日本冷蔵稲佐製氷工場跡(長崎市光町)。元所有者の関係者が、建物取り壊 […] 2004/07/21 消えた“証人” =長崎の被爆遺構= 1 カキの木 熱線遮った命の恩人 長崎に原爆が投下されてから五十九年。被爆の実相を、静かに、雄弁に語り継いできた建物や樹木が、時の流れとともに少しずつ姿を消している。都市開発やさまざまな事情で、消えた“原爆の証人”を通し、被爆地長崎の今を考える。 「大き […] 前のページへ<12345次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ