ピースサイト 2004年ピースサイト関連企画 2004/12/03 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 8(完) 限られた時間 証言者の消滅避けたい 「『原爆を落としたアメリカや、やけどした足を笑った同級生を恨んではいけない。戦争を恨みなさい』―。母にそう聞かされて育った。だから、私は憎んではいない」。私たちの国を恨んでいるか―との米国人の質問にこう答えた。 被爆者の […] 2004/12/02 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 7 平和活動の継承 悩みながらも若者連携 十一月七日。五年目の活動を宣言した「高校生一万人署名活動実行委」の結成集会に、長崎、佐世保などの高校生約三十人が集まった。三分の一以上は新顔。クラス替えの新学期の教室のような雰囲気に包まれた。 「実行委の先輩にあこがれた […] 2004/12/01 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 6 平和教育 試行錯誤しながら実践 八月九日。長崎市立三原小の森田幸一教諭(40)はクラスの五年生を連れて爆心地公園に足を運んだ。「目を開けてごらん」。十一時二分、黙とうが終わる少し前、子どもたちに声を掛けた。全国、海外から集まった千人を超える人々が目を閉 […] 2004/11/30 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 5 被爆二世問題 広がらぬ運動に焦りも 親の被爆の遺伝的影響はあるのか―。被爆者の子として生まれた「被爆二世」。全国三十万とも五十万ともいわれるが、実数はつかめていない。 国は、被爆二世への遺伝的影響について「現時点では認められない」とし、その援護策は年一回の […] 2004/11/28 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 4 被爆体験者の居住要件 論議進まず地元に不安 「なかなか本論に入らない。非常に不満だ」 今月十九日、東京都内で開かれた厚生労働省の検討会。「被爆体験者」に対する医療給付の居住要件に関する議論を傍聴した長崎市の内田進博助役は、表情をこわばらせて会場を後にした。 「こん […] 2004/11/26 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 3 戦後補償 今なお続く法廷闘争 「戦争中、アジアの皆さんにすまないことをした。償いをしないまま、現役を去った。せめてものおわびです」 十一月十五日夕、長崎市のJR長崎駅前高架広場。長崎で被爆した韓国人、故崔季〓さんの裁判を支援する座り込みの中に、声を振 […] 2004/11/25 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 2 原爆症認定集団訴訟 老いと病に募る不安 十月二日、長崎市中心部の鉄橋。本県の原爆症認定集団訴訟の原告団長、森内實さん(67)=西彼長与町高田郷=は、街頭署名活動の中心にいた。「訴訟への支援をお願いします」。絞り出すような声が響く。 原爆の影響とみられる病の半生 […] 2004/11/24 被爆60周年へ =ナガサキの課題= 1 平和運動 熱気の会場も空席多く 「私たちは、もうすぐいなくなる」―。口癖のようにそう語る被爆者がいる。長崎は来年、一九四五年八月九日の原爆投下から六十周年を迎える。「長崎を最後の被爆地に」。核兵器廃絶と世界の恒久平和を願う中心には、いつも「あの日」の原 […] 2004/10/23 かけ離れた思い =在韓被爆者援護の今= 下 2200分の130 健康相談1割に満たず 今年、韓国で初めて実施された県と長崎市による在韓被爆者の健康相談。七月の陜川で七十人、十月の大田、平澤両市で六十人が受けたが、合わせて百三十人という数字は、在韓被爆者二千二百人の一割にも満たない。 本年度の派遣は二回限り […] 2004/10/22 かけ離れた思い =在韓被爆者援護の今= 中 反 発 検診と程遠い健康相談 十月四日。韓国・大田市の大韓赤十字社大田忠南支社大ホール。壁際に並んだ机を挟み、日本人の医師が通訳を通じ、韓国人の被爆者に治療状況を聞いていた。 日本の医師は法的に国外での医療行為が禁じられ、病名の診断や薬の処方はできな […] 12345次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ