ピースサイト 2003年ピースサイト関連企画 2003/08/15 「戦争」を語る =それぞれの8・16= 2 封じ込めた“死”の記憶 東京大空襲と長崎原爆を体験した 田川禮子さん(75) =長崎市昭和2丁目= 田川禮子さん(75)=長崎市昭和二丁目=は、長崎生まれで東京育ち。女学校に入学した年の暮れ、日米戦が始まった。「真珠湾攻撃の後、ちょうちん行列に並んだ」。大人も子どもも高揚感に身震いした。昼間は、動員先の軍需工場で航空兵 […] 2003/08/14 「戦争」を語る =それぞれの8・15= 1 国の「暴走」膨らむ不安 旧関東軍高射砲部隊に所属 本田哲郎さん(85) =南高深江町= あす十五日は終戦記念日。長崎原爆の日の「長崎平和宣言」で「核軍縮は崩壊の危機」と強い懸念が示されるなど、世界はまた、危険な方向に進もうとしている。国内でも有事関連法やイラク特措法の成立で、「戦争」が再び身近になった。戦後 […] 2003/08/05 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 7(完) 批評せよ、目をそらすな 父山田かんは、がん発見後の一昨年、こん身の力を込めた評論集「長崎原爆・論集」をまとめ、一冊を私にくれた。手渡す前に銀のマジックで黒い中表紙に書き付けた。 「我れ重層する歳月を経たり 二〇〇一・三・十一 父より」 今、その […] 2003/08/04 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 6 批判精神やむことなく 「神の摂理によって爆弾がこの地点にもち来らされた」「世界大戦争という人類の罪悪の償いとして、日本唯一の聖地浦上が犠牲の祭壇に屠(ほふ)られ燃やさるべき潔き羔(こひつじ)として選ばれた」 自ら被爆し救護活動に従事した故永井 […] 2003/08/03 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 5 信仰に失望とあこがれ <確かなことは地に虐殺がつづいている/かぶさって天は眺めているだけだ>(「高い天」抜粋) 父の家族は、プロテスタントのクリスチャンホームだった。父は幼児洗礼を受け、牧師か絵描きが将来の夢だったという。 戦中は敵性宗教の信 […] 2003/08/02 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 4 貧困下 自死した妹想う <妹よ/今日は何故(なぜ)かおまえのことが想(おも)はれる/おまえが生きて在(あ)れば/もういくつの歳(とし)になっていたのだろう/さらにそのことを問うまい/わたしは歩道橋のうえに一人佇(た)っている>(「歩道橋」抜粋) […] 2003/08/01 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 3 むごい記憶に子の姿重ね <根かたには/はいずり逃げる 幼童の/かたち/跳ねあげた四肢/生きたいせめぎ>(「樹Ⅰ」抜粋) 父山田かんによると、私の祖父好雄は開戦時、「やるぞやるぞ」と興奮していたそうだ。だが、被爆直後の路上で幼児の焼死体を見たとき […] 2003/07/31 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 2 目を見開き情景記憶 一九四五年八月九日、父山田かんは十四歳だった。午前零時から同八時まで長崎市鳴滝の学校工場で手りゅう弾などの部品を作り、同市下西山町の家に帰宅。長靴を脱いだ父は、汗まみれの服のまま一眠りしたり、台所でホットケーキを焼く妹に […] 2003/07/30 我れ重層する歳月を経たり =父 山田かんの軌跡= 山田貴己(長崎新聞記者) 1 生涯かけ原爆凝視 詩人の山田かん(本名・山田寛)が六月八日、諫早市内の病院で息を引き取った。七十二歳だった。五十八年前の八月九日、旧制長崎中三年の十四歳の時、長崎市下西山町の自宅で妹と被爆。以来、原爆による殺りくの実情を凝視するとともに、 […] 2003/07/26 遺影は語る =国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館= 前のページへ<1234次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ