ピースサイト 2002年ピースサイト関連企画 2002/08/17 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 16(完) 田川フクエさん(74) (西彼大瀬戸町松島内郷) 故郷への道のり遠く 村田シエさんと山本フクさん、母は市立商業高等学校の学生寮の寮母だった。竹の久保町の自宅で被爆した田川フクエさん(74)と父は心配で寮に急いだ。三人を見つけ故郷・松島へ。絵はそのときの様子。 「道のりがとても長く感じられま […] 2002/08/16 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 15 福本隆治さん(61) (佐世保市大塔町) 工場崩れ無残な光景 当時四歳だった福本さんは、疎開先の佐世保にいた。原爆投下時の記憶は全くない。 しかし、母の実家が長崎にあり、投下から一年前後たったころ、被爆した親せき宅の見舞いのため、母に連れられて長崎に行った。 列車の窓から見た浦上周 […] 2002/08/15 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 14 前川スミヱさん(76) (長崎市竿浦町) 悲しみで涙止まらず 前川さんはあの日、母親と二人で自宅(西彼長与町高田郷)から五百メートルほど離れた田んぼで雑草を取っていた。突然、空が光ったかと思うと爆風が押し寄せ、急いで防空ごうへ逃げた。 翌朝、長崎から道ノ尾駅に運ばれてきた負傷者の救 […] 2002/08/14 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 13 松尾恒幸さん(68) (諫早市永昌東町) 血で染まった浦上川 母子四人で疎開していた西彼西彼町で、松尾さんは目がくらむような原爆の光を見た。長崎市内で兵器の下請け工場を経営していた父親は偶然、疎開先に食糧を取りに来ていて無事。工場の様子を確認するため、松尾さんは父親と二人で自転車で […] 2002/08/13 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 12 時枝多恵子さん(80) (長崎市銭座町) 母とはぐれた男の子 時枝さんは県立高等女学校の職員室にいた。当時二十三歳。窓の外の青白い光と、「サァー」と風が吹き抜けるような気配を感じた。爆発音は聞こえなかったという。 弟を捜しに行った兵器工場跡で、母親とはぐれた男の子に出会ったことが時 […] 2002/08/09 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 11 宇木赫さん(67) (長崎市滑石3丁目) 熱気 川に飛び込む 「全身に浴びた光と熱、続いて起こった爆発の音は今でも忘れられない」。宇木さんは爆心地から約六キロ離れた西彼時津村浜田郷(現在の時津町浜田郷)で被爆した。 八月九日は近くの川で友人と泳いでいた。誰かが「敵機が来た」と叫んだ […] 2002/08/08 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 10 菊野輝男さん(71) (長崎市葉山1丁目) うずまる無数の遺体 菊野さんは当時、鎮西中学三年生で十四歳。両親らと一緒に長崎市飽の浦町三丁目の姉夫婦の家に疎開していた。 あの日は登校前に空襲警報が鳴り、危ないので学校に行くのをやめた。家の外で長崎港を眺めていると突然「ピカッ」と光り、慌 […] 2002/08/07 壁に挑む =原爆症集団申請= 7(完) 再 び 最後の望みにかける 芦塚和雄さん(75) =南高千々石町= 芦塚和雄さんは、日本被団協の原爆症集団申請を伝える報道を見た七月初め、長崎の窓口の長崎被災協に手紙を出した。 一九九六年、一度目の喉頭(こうとう)がんが見つかり、これまでに三十二回の放射線照射治療を受けている。原爆症を申 […] 2002/08/07 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 9 中島廣喜さん(74) (長崎市東町) 河川敷からうめき声… あの日、中島さんは長崎市丸尾町の三菱電機長崎製作所にいた。突然、目もくらむような光が頭上から襲いかかり、強風とガラス片がすごい勢いで降ってきた。浦上の空には黒煙が漂い、太陽が赤く透けて見えたのを覚えている。 十日、鎮西中 […] 2002/08/06 絵は語る =『あの日』見たナガサキ= 8 米村トシさん(89) (熊本市野田2丁目) 教授を のみ込んだ光 時刻A=十一時一分。 長崎市内、湊川孟弼教授の自宅書斎。当時五十歳代だった教授はノートに何かしたためていた。活水女学院で哲学を教えていた。「その、やさしい物腰とわかりやすい授業は、生徒たちのあこがれの的でした」。同学院の […] 12345次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ