ピースサイト 2000年ピースサイト関連企画 2000/08/01 ナガサキの思想と永井隆 =没後50回目の夏に= 1 「原爆は神の摂理」か 五年前の被爆五十周年を前後して長崎で二つの論文が発表され波紋を広げた。 ◆再燃する論争 最初に一石を投じたのは長崎大学教育学部教授(社会学)の高橋真司(58)。九四年出版の著書『長崎にあって哲学する―核時代の死と生』の中 […] 2000/08/01 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 5 崎田照夫さん(71)=長崎市天神町=崎田照夫さん(71)=長崎市天神町= 十数回の入退院を繰り返した。長崎の「反核平和」の叫びは、どこか遠くで響いているようだった。 ■激痛絶えず 「体が万力(まんりき)で押しつぶされ、血がわき立つような痛みに年中襲われた。入院のたびに死と向き合い、生活も食べる […] 2000/07/31 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 4 佐野 信さん(83)=長崎市寺町=赤い花に記憶重なる 夏になると、必ず婦人会の仲間たちと平和行進に参加した。 「原爆が落ちた日も暑かったでしょう。あのときも、真っ赤に咲いてたんですよ。ほんとに赤かった」 長崎市公会堂の前庭にあるキョウチクトウが赤い花をつけている。行進がそこ […] 2000/07/30 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 3 中村新七さん(81)=長崎市八百屋町=詩で原爆と社会告発 「戦争映画/それが戦争をのろう映画であろうと/君はかぶりを横にふる/…目をとじ耳をふさぎながらも/原爆の悲惨さを会う人ごとに訴える」 一九五二年、長崎市の労働者を中心に創刊された文学サークル誌「芽だち」は、原水爆反対の特 […] 2000/07/29 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 2 久松シソノさん(76)=長崎市橋口町=永井博士を語り継ぐ 「浦上の聖者」とたたえられ、愛と平和の思想を説いた永井隆博士(一九〇八~五一)。来年、没後五十年を迎える。博士の最期をみとった久松さんは、その死を思うとき、忘れられない場面が浮かぶ。 原爆投下直後から、博士は長崎市西浦上 […] 2000/07/28 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 1 石崎タミ子さん(86)=長崎市三ツ山町=原爆劇を子供たちに 背後の幕に、劫火(ごうか)と黒煙が渦巻く。「おおぉ」と言葉にならない声を発しながら、水を求めさまよう負傷者たち。すすけた顔は、炎に照らされて赤い。時はあの日のまま、止まっている。 ■止まった時間 恵の丘長崎原爆ホーム別館 […] 2000/07/27 訴えは届いたか = 沖縄の原爆展から = 下 確実な成果 何かを感じ取った子供ら 「『怖い』と思うだけでもいいから、子供のうちに原爆について何かを感じておいた方がいいと思って」 主要国首脳会議(沖縄サミット)最終日の二十三日、沖縄県平和祈念資料館(糸満市)で開かれている「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を知 […] 2000/07/26 訴えは届いたか = 沖縄の原爆展から = 上 ついえた期待 米大統領要望に答えず 主要国首脳会議(沖縄サミット)に合わせ、沖縄県糸満市で開催中の「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」。平和の願いで共通する沖縄の地で、長崎、広島両市が連携して世界に核兵器廃絶を訴えるものだが、被爆地の思いをよそに、サミットに出席し […] 2000/07/21 開かれた扉 = 『松谷訴訟』勝訴確定 = 下 救済の光 被爆の実態、症状を重視 長崎原爆松谷訴訟の最高裁判決は、一審、二審に続き、原告の松谷英子さん(58)の障害と原爆放射線の因果関係を認めた。原告弁護団団長の横山茂樹弁護士は「松谷さんだけではなく、すべての原爆症認定でも、被爆の実態や病気の進行、今 […] 2000/07/20 開かれた扉 = 『松谷訴訟』勝訴確定 = 上 判決の意義 認定基準見直しに期待 長崎原爆で被爆し障害を負った長崎市深堀町一丁目、松谷英子さん(58)が、国の原爆症認定申請却下処分の取り消しを求めた「長崎原爆松谷訴訟」。十八日の最高裁判決で、原告側の勝訴が確定。松谷さんは司法判断で原爆症と認められた。 […] 前のページへ<123 ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ