ピースサイト 2000年ピースサイト関連企画 2000/08/05 ナガサキの思想と永井隆 =没後50回目の夏に= 5(完) 評価共通する点も 被爆地長崎で永井隆論争にかかわってきた四氏の主張を紹介しながら、論争の概要を見てきた。論争の焦点は、永井の「原爆は神の摂理」という言葉だった。永井の真意がどこにあったのか、この言葉が社会的にどのような影響をもたらしたか、 […] 2000/08/05 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 9 廬在明さん(78)=韓国仁川市=日韓2世が語り継いで 時代の苦難が、いつも覆いかぶさってきた。日本でも、故郷の朝鮮半島でも。 被爆したのは、三菱長崎造船所。故郷の平安南道(現在の朝鮮民主主義人民共和国平壌付近)から長崎に強制連行されて、約一年後だった。近くのトンネルに逃げ込 […] 2000/08/05 暮らしの中の原爆遺構 2 料亭「松亭」=長崎市本石灰町・爆心地から3.9キロ=傾いたままの欄間 長崎市本石灰町の料亭「松亭」は明治二十八年築造。木造三階建て。どっしりと風格のあるたたずまいだが、原爆の爆風を受け一瞬持ち上がったという。 奥座敷一階にある十二畳の「杉の間」。三階まで通った柱に対して垂直なはずの欄間が約 […] 2000/08/04 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 8 西村勇夫さん(66)=長崎市辻町=平和は必ず訪れる 「神がいるなら、なぜ奇跡を起こしてくれなかったのか」 十一歳で被爆したカトリック信者は、こう訴えたかった。 今でも、原爆のことなど、語りたくない。「夏になると、焼き尽くされ、力尽きた被爆者が転がっていた辺りの光景を思い出 […] 2000/08/04 ナガサキの思想と永井隆 =没後50回目の夏に= 4 絶望の中で信仰の自由 「あの時、永井隆がなぜ、神の摂理という言葉を使ったのか。その背景を考えなければ、この論争はいつまでも深まることがない」 カトリック信者で元長崎市長の本島等(78)は再燃する永井隆論争について、そう語る。 原爆で信徒一万二 […] 2000/08/04 暮らしの中の原爆遺構 1 赤れんが塀 =長崎市家野町・爆心地から1.4キロ= 原爆に耐え平和見守る 日中は買い物客でにぎわう長崎市の一大ショッピング街の住吉地区。近くに長崎大学のキャンパスがあり、学生の姿が絶えることはない。正門前を走る国道206号は間断なく車が行き交っている。被爆後の焼け野原がうそのように町は姿を変え […] 2000/08/03 ナガサキの思想と永井隆 =没後50回目の夏に= 3 信徒への励ましが目的 長崎純心大学学長、片岡千鶴子は、高橋真司(長崎大学教授)の永井隆批判に対する反論を九六年、「被爆地長崎の再建」と題して刊行した。 片岡は「永井の言葉は、信徒に向かって述べた信仰の言葉」と強調。「永井がその言葉をどのような […] 2000/08/03 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 7 岩松博泰さん(68)=長崎市女の都3丁目=反核運動の力信じて 一九七八年五月、核兵器廃絶を目指す世界中の非政府組織(NGO)が米国ニューヨークに集結した。初めて開かれた国連軍縮特別総会。日本からも約五百人の代表団が乗り込んだ。岩松さんは国労代表団九人の一員だった。 東西冷戦と米ソの […] 2000/08/02 ナガサキの思想と永井隆 =没後50回目の夏に= 2 批判のタブー化進む 永井隆の「原爆は神の摂理」との言説に対する長崎大学教授、高橋真司の批判に対して、長崎純心大学学長、片岡千鶴子が反論を発表。被爆から半世紀過ぎた長崎で「永井論争」が再燃した。この連載では、前回の高橋による永井批判に続いて、 […] 2000/08/02 21世紀を生きる人へ = 被爆者からの伝言 = 6 金城文栄さん(72)=沖縄市園田=核も基地もない世界を 「原爆を投下した米国に統治された沖縄で、つらい思いをした。同じ被爆者なのになぜ沖縄だけ、と思うこともたびたびだった」 ■困窮の日々 長崎で被爆し、古里の沖縄で被爆者援護、反核平和を訴え続ける金城さん。その半生は、戦後、国 […] 前のページへ<123次のページへ> ▶ 関連企画 原爆・平和に関する特集記事を掲載しています。 ▶ 関連記事 原爆・平和関連の記事を掲載しています。 ▶ 私の被爆ノート 被爆者の高齢化と被爆体験の風化が深刻な問題となっています。1996年から長崎新聞本紙に掲載してきた「忘られぬあの日 私の被爆ノート」を掲載しています。 ▶ TESTIMONIES OF THE ATOMIC BOMB SURVIVORS (「私の被爆ノート」英語版) ▶ 平和への誓い 8月9日の崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「平和への誓い」を掲載しています。 ▶ ナガサキ・アーカイブ(外部リンク) 長崎原爆の実相を世界につたえる多元的デジタルアーカイブズです。被爆ノートの一部を地図上でもご覧いただけます ▶ ローマ教皇 来崎 2019 2019年11月24日に長崎への訪問されたローマ教皇(法王)。今回の訪問に関する県内の受け入れ準備や核廃絶を巡る人々の期待など長崎新聞に掲載されたニュースを集約。 ← ピースサイトへ戻る ページ上部へ